
中古車販売・整備会社が特定技能の受入れについて、出入国在留管理庁に相談したところ、「中古車オークションの仕入れ値高騰で決算が赤字・債務超過のままでは、受入れの手続きを進められません。企業評価書を用意してください」と言われた——そんな経験はないでしょうか。
債務超過の原因は、中古車オークション相場の高騰と、下取り車両をめぐる競合激化、円安による輸入部品コストの上昇が重なったことにあります。
このまま企業評価書を用意できなければ、今いる特定技能人材・技能実習生の継続雇用すらできなくなります。継続雇用できなければ入庫した車両の整備が追いつかず、整備が追いつかなければ販売できる在庫を確保できません。最悪の場合、仕入れた車両が売れないまま資金繰りが行き詰まり、会社そのものが立ち行かなくなります。
ちょうど下期がスタートし、10月の最低賃金改定や年末調整の準備が重なるこの時期、仕入れコストの上昇に加えて人件費の負担も増え、資金繰りの見通しが立てづらいと感じている社長も多いのではないでしょうか。
あなただけではありません。中古車オークションの相場高騰は業界全体の構造的な問題であり、多くの中古車販売・整備会社が同じ壁にぶつかっています。
実は、決算が赤字や債務超過であっても、企業評価書(改善の見通しに関する評価書面)を用意すれば、特定技能・外国人技能実習(育成就労)の受入れは十分に狙えます。
- 中古車オークションの仕入れ高騰で利益が圧迫されている方
- 下取り車両の相場変動で資金繰りが不安な方
- 整備士不足を特定技能で補いたい方
- 赤字・債務超過で受入れ審査が通るか不安な方
- 企業評価書を誰に頼めばいいか分からない方
- 中古車販売・整備会社が債務超過に陥る構造的な理由
- 企業評価書とは何か、誰が作成できるのか
- 企業評価書のサンプル・記載項目と書き方の考え方
- 特定技能の受入れで整備工場の何が変わるか
- 自社だけで進める限界と中小企業診断士に頼るメリット
私たちKICKコンサルティング株式会社(銀座本社)は、中小企業診断士が中心となり150社以上の法人を支援してきました。中古車業界特有の仕入れリスクを踏まえたうえで、企業評価書の作成方法を分かりやすくお伝えします。
読み終える頃には、自社の状況を客観的に整理し、特定技能の受入れへ向けて何をすればよいかが具体的に分かるはずです。仕入れ高騰に振り回されるだけの状態から、一歩抜け出すきっかけにしてください。
ご相談いただいても、売り込みは一切ありません。その場でのご契約や、しつこい営業もありません。お断りいただいて構いません。まずは現状をお聞かせください。
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中古車販売・整備会社が仕入れ高騰で企業評価書を求められる理由

中古車販売・整備会社の経営は、一般の整備工場とは違う難しさを抱えています。
商品そのものである中古車を、オークション会場や下取りで相場を読みながら仕入れる必要があるためです。仕入れ値が読み違えれば、そのまま利益を圧迫します。
部品や資材のように仕入れ先へ発注すれば済む商品と違い、中古車は一台ごとに状態も相場も異なります。オークション相場は全国の動向に連動して日々変わるため、仕入れのタイミング一つで採算が変わってしまう難しさがあります。
仕入れコストが上がり続ける3つの要因
中古車販売・整備会社の利益が圧迫される背景には、主に次の3つの要因が重なっています。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| オークション相場の高騰 | 仕入れ側の競合が増え、落札価格が上昇しやすい |
| 下取り車両の競合激化 | ディーラーや買取専門店との競合で下取り強化が続く |
| 部品・工賃コストの上昇 | 輸入部品や資材価格の上昇が整備原価を押し上げる |
日本銀行が公表する企業物価指数でも、資材・部品価格の上昇傾向が続いていることが示されています。こうした外部環境は一社の努力だけでは変えられません。
輸入車の部品や、海外オークションを経由して仕入れる車両を扱う会社では、円安の影響も無視できません。同じ車両でも、為替の水準によって仕入れコストが変わってしまうためです。為替や相場という自社で制御できない要因で赤字化したケースは、企業評価書で丁寧に説明する価値があります。
そこに、10月の最低賃金改定のような人件費の上昇が重なると、整備士を採用したくても人件費負担が経営を圧迫し、採用そのものをためらう会社も出てきます。
放置すると何が起きるか
この状態を放置すると、次のような悪循環に陥りやすくなります。
- 仕入れ値の高騰で利益率が下がり、決算が赤字化する
- 赤字が続き、貸借対照表上で債務超過に至る
- 整備士不足が解消されないまま、受注をこなせなくなる
- 特定技能で人手を補おうとしても、審査で立ち止まる
特定技能の在留資格の審査では、受入れ機関の財務状況が確認されます。決算が債務超過であれば、そのままでは説明が難しい場面が出てきます。
自動車整備業は特定技能の対象分野
自動車整備業は、特定技能の対象分野のひとつです。ディーラー系の整備工場だけでなく、中古車販売店の整備部門や、車検・板金を自社で手がける中古車業者も対象になり得ます。整備士不足を補う選択肢として、特定技能を検討する中古車販売・整備会社が増えています。
ただし、受入れには受入れ機関としての基準を満たす必要があり、その一つが財務状況に関する確認です。ここで赤字・債務超過があると、説明を求められる場面が出てきます。基準を満たさないまま申請を進めても、途中で書類の追加や差し戻しが発生し、受入れ時期が遅れる原因になります。
そこで必要になるのが企業評価書(改善の見通しに関する評価書面)です。企業評価書とは、中小企業診断士や公認会計士など、企業評価を行う能力を有すると認められる公的資格を持つ第三者が、決算の状況と今後の改善の見通しを客観的に評価した書面を指します。厚生労働省の資料でも、監理団体等の財産的基礎について、直近期末に企業評価書 債務超過の状態がある場合はこの書面の提出を求める旨が示されています。
要するに、赤字や債務超過そのものが受入れを不可能にするわけではありません。客観的な評価と改善の見通しを示せるかどうかが分かれ道になります。
放置した場合の資金繰りへの影響
帝国データバンクの調査でも、仕入れコストの上昇を主因とする物価高倒産は高い水準で推移していると指摘されています。中古車販売・整備会社も例外ではありません。
仕入れ値の高騰を放置すると、次のように資金繰りへの影響が段階的に広がっていきます。
| 段階 | 起きること |
|---|---|
| 第1段階 | 仕入れ値の上昇分を販売価格に転嫁しきれず、粗利率が下がる |
| 第2段階 | 粗利の低下が続き、運転資金の手元残高が薄くなる |
| 第3段階 | 整備士採用や設備更新への投資を先送りし、受注力が落ちる |
| 第4段階 | 決算が赤字化・債務超過に至り、金融機関や取引先への説明が必要になる |
この段階まで進んでから対応を考えるのではなく、早い段階で自社の状況を客観的に整理しておくことが、特定技能の受入れ準備にも、資金繰りの安定にもつながります。
企業評価書の基本を先に押さえたい方へ
企業評価書が必要になる条件、作成できる専門家、混同されやすい「評価調書」との違いを、中小企業診断士が1本の記事にまとめています。
中古車整備業が特定技能を受入れる4つの視点──企業評価書のサンプルと書き方

企業評価書の作成は、抽象論ではなく実務の手順として進めます。中古車販売・整備会社が押さえるべき視点は、次の4つです。
- 自社の財務状況(赤字・債務超過の理由)を数字で整理する
- 仕入れ高騰など、赤字に至った具体的な原因を説明できる形にする
- 改善の見通し(黒字化・債務超過解消の道筋)を具体的に描く
- 中小企業診断士など公的資格を持つ第三者に評価を依頼する
特に1と2は、経営者本人が一番よく分かっている部分でありながら、いざ書面にすると言葉にしづらいところです。「なんとなく仕入れが厳しい」ではなく、いつ頃からどの車種・年式の仕入れ値が上がったのかを振り返るだけでも、説明の精度は大きく変わります。
3の改善の見通しも同様です。企業評価書 特定技能の審査では、根性論ではなく、仕入れルートの見直しや在庫回転の改善など、実行可能な打ち手が示されているかが見られます。特定技能 企業評価書の準備は、単なる書類作成ではなく、自社の経営を見つめ直す機会でもあります。
企業評価書のサンプル・記載イメージ
外国人技能実習 企業評価書 サンプルや特定技能 企業評価書 サンプルを探している方向けに、一般的な記載項目を整理しました。実際の記載例(数値)はケースごとに異なるため、ここでは構成項目のみを示します。
| 記載項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 企業概要 | 事業内容・沿革・従業員数・受入れ予定の職種 |
| 財務状況 | 直近期の決算内容と、赤字・債務超過に至った理由 |
| 外部要因の説明 | 仕入れ相場の高騰など、業界特有の事情の整理 |
| 改善の見通し | 今後の収益改善計画と債務超過解消の時期の見立て |
| 評価者の所見 | 中小企業診断士等による客観的なコメント |
このように、企業評価書は「財務状況」と「改善の見通し」をセットで示す書面です。数値の羅列だけでなく、評価者による所見が加わることで、第三者から見た客観性が担保されます。企業評価書 フォーマットや企業評価書 中小企業診断士で検索して探している方も多いのですが、項目の型を押さえたうえで、自社の実情に合わせて中身を作り込むことが欠かせません。
自己流で作成すると、審査側が知りたい「なぜ赤字になったのか」「どう改善するのか」への説明が抽象的になりがちです。詳しくは次のページにまとめています。
外国人技能実習・特定技能の企業評価書について 社長やご担当者の方へ。“あなた”は今、このようなお悩みを抱えていませんか。 外国人技能実習制度を活用したいが、企業評価書の作成方法が分からないという方 特定技能外国人の受入れにあたり、経営改善の見通しについて評価が必要だ...
債務超過 理由書との違い
債務超過 理由書は、なぜ債務超過になったのかを説明する書面です。企業評価書は、この理由書の内容も踏まえたうえで、第三者の視点から改善の見通しを評価する点が異なります。両方を整合させて準備することが大切です。
書き方で気をつけたい3つのポイント
企業評価書、および正式名称である改善の見通しについて評価を行った書面を作成するときは、次の3点を意識すると説得力が高まります。
- 赤字の理由を「仕入れ相場」「人件費」など要因ごとに分けて説明する
- 改善の見通しは、いつまでに何をするかを具体的な行動で示す
- 抽象的な決意表明ではなく、数字の裏付けがある計画にする
自社の決算書だけを渡して丸投げしたくなる気持ちも分かりますが、仕入れ構造や商流を一番理解しているのは経営者自身です。ヒアリングを通じて事実関係を整理したうえで、評価者にまとめてもらう進め方が現実的です。
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仕入れ高騰を乗り越え特定技能の受入れで手に入る未来

企業評価書を整え、特定技能の受入れが実現すると、中古車販売・整備会社の現場は次の3つの軸で変わっていきます。仕入れ高騰という外部要因に振り回されるだけの状態から、自社の体制を整えて向き合える状態へと変わっていくイメージです。
数字:整備の稼働率が上がる
整備士が不足したままでは、入庫できる車両の台数に上限が生まれます。人手を補えれば、受注できる整備・車検の件数を増やせる余地が生まれます。
稼働率が上がれば、繁忙期に断っていた飛び込みの整備依頼にも対応しやすくなります。機会損失を減らせることは、そのまま利益改善に直結します。
時間:仕入れ判断に時間を割ける
整備の現場が回るようになれば、経営者自身がオークションの相場や下取り査定の判断により多くの時間を使えるようになります。仕入れの質が上がれば、利益率の改善にもつながります。
現場対応に追われて相場を見る余裕がない状態から抜け出せれば、割高な仕入れを避け、適正な価格で商品を確保できるようになります。
関係性:お客様との信頼が積み上がる
納車や整備の待ち時間が短くなれば、お客様の満足度も上がります。中古車という商品の性質上、信頼できる整備工場という評判は、次の仕入れ・販売にも良い影響を与えます。
従業員にとっても、無理な人員体制が解消されることは働きやすさにつながります。定着率が上がれば、採用と教育にかかる負担も減っていきます。
仕入れ相場という外部要因はコントロールできなくても、それに振り回されない社内体制はつくれます。抽象的な話ではなく、目の前の一台一台に丁寧に向き合える体制を、仕入れ高騰を乗り越え特定技能の受入れで共に手に入れましょう。
自社だけで進める限界と、企業評価書に強い中小企業診断士の伴走支援

企業評価書の作成には、専門性の壁があります。財務状況の分析と、業界特有の外部要因(仕入れ相場の変動など)を筋道立てて説明する力が求められるためです。日々の仕入れ・整備・販売に追われる中で、この作業に十分な時間を割くのは簡単ではありません。
税理士は日々の記帳や税務には強い一方で、改善の見通しに関する評価書面(企業評価書)を作成できる資格ではありません。作成できるのは中小企業診断士または公認会計士です。
自己流で作成し、内容が不十分なまま提出してしまうと、審査のやり直しで受入れ時期が後ろ倒しになりかねません。そのため中小企業診断士に伴走を依頼する経営者が増えています。
KICKコンサルティング株式会社(銀座本社)は、中小企業診断士である代表の松本昌史が中心となり、法人支援実績150社以上、認定経営革新等支援機関(中小企業庁)として、企業評価書の作成をサポートしています。中古車業界特有の仕入れ構造を踏まえたうえで、財務状況の整理から改善の見通しの言語化まで一緒に進めます。
具体的には、次のような流れで伴走します。
- 決算書・試算表をもとに、赤字・債務超過に至った要因をヒアリングで整理する
- 仕入れコストや人件費など、業界特有の外部要因を客観的なデータで裏付ける
- 改善の見通し(黒字化・債務超過解消の計画)を具体的な行動計画として言語化する
- 企業評価書として第三者の所見を添えて仕上げる
決算書の数字を読み解くだけでなく、「なぜこの仕入れ値になったのか」という現場の事情まで理解したうえで書面に落とし込むことが、審査側に伝わる企業評価書につながります。
企業評価書をまとめて確認したい方へ
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企業評価書のよくある質問|特定技能・債務超過の疑問を解消

ここまでの内容と重なる部分もありますが、中古車販売・整備会社の経営者からよく寄せられる質問を、一問一答の形で改めて整理します。
Q. 企業評価書とは、そもそもどんな書面ですか。
A. 直近期末に債務超過がある場合に、中小企業診断士や公認会計士など公的資格を持つ第三者が、財務状況と改善の見通しについて評価した書面です。特定技能・外国人技能実習(育成就労)の受入れ審査で提出を求められます。
Q. 中古車販売・整備会社でも企業評価書は作れますか。
A. 作成できます。仕入れ相場の高騰という業界特有の事情も、赤字の理由として整理すれば説明材料になります。
Q. 企業評価書のサンプルはどこで確認できますか。
A. 企業概要・財務状況・改善の見通し・評価者の所見といった構成項目は共通しています。中身は自社の決算内容に合わせて作成する必要があります。
Q. 特定技能 企業評価書 サンプルと、外国人技能実習 企業評価書 サンプルは同じですか。
A. 求められる書面の性質は近いですが、制度ごとに手続きの窓口が異なります。自社がどちらの制度で受入れを進めるかを先に確認しておくと、準備がスムーズです。
Q. 債務超過 理由書だけでは足りませんか。
A. 理由書だけでは不十分です。理由の説明に加えて、改善の見通しについて第三者の評価が入っている点が、企業評価書との違いです。
Q. 税理士に企業評価書の作成を頼めますか。
A. 頼めません。改善の見通しに関する評価書面を作成できるのは、中小企業診断士または公認会計士に限られます。
Q. 企業評価書の作成にはどのくらいの期間がかかりますか。
A. 決算資料の準備状況によって変わります。財務資料が整っているほど、ヒアリングから作成までの期間を短くできます。
Q. 赤字が2期続いていても受入れは可能ですか。
A. 可能性はあります。重要なのは赤字が続いた理由と、今後どう改善するかを客観的に説明できるかどうかです。
Q. 企業評価書を用意すれば、審査に必ず通りますか。
A. 企業評価書は審査で求められる書類の一つであり、内容の妥当性が審査されます。断定はできませんが、客観的な評価がない場合に比べて説明力は大きく高まります。
Q. 特定技能と外国人技能実習(育成就労)、どちらを選べばよいですか。
A. 受入れたい業務内容や在留期間の見通しによって選び方が変わります。育成就労制度は2027年4月の施行が予定されているため、今後の受入れ計画に合わせて検討することをおすすめします。
Q. オークション代行業者を通じた仕入れが中心でも対象になりますか。
A. 仕入れの方法そのものよりも、財務状況と改善の見通しをどう説明できるかが重要です。仕入れルートは背景事情として整理しておくとよいでしょう。
Q. 決算書以外に、企業評価書の作成で準備するものはありますか。
A. 直近数期分の決算書・試算表に加えて、赤字の要因が分かる資料(仕入れ単価の推移、主要な支出の内訳など)があると、評価者とのヒアリングがスムーズに進みます。
まとめ
中古車販売・整備会社の赤字・債務超過は、オークション相場の高騰という業界特有の外部要因が大きく関わっています。だからこそ、自社の努力不足だと抱え込む必要はありません。
必要なのは、財務状況と改善の見通しを客観的に示す企業評価書です。中小企業診断士に伴走してもらいながら準備すれば、特定技能の受入れという次の一歩を、無理なく踏み出せます。
仕入れ相場は今後も変動が続くと見られます。だからこそ、相場に振り回されるだけの経営から一歩抜け出し、客観的な評価に基づいて次の手を打てる体制を、早めに整えておくことが大切です。
ご相談いただいても、売り込みは一切ありません。その場でのご契約や、しつこい営業もありません。お断りいただいて構いません。まずは現状をお聞かせください。
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