
「損益計算書では利益が出ているのに、通帳を見ると残高が増えていない」
「経理担当者に任せている回収予定表を、自分では正直読みきれていない」
「支払のタイミングが来るたびに、冷や汗が背中を伝う」
その感覚、あなただけではありません。
東京商工リサーチによれば、2024年の全国企業倒産件数は10,006件に達し、2021年を底に3年連続で増加しています。2025年も年間1万件超えが確実視されており、負債1億円未満の小・零細規模の倒産が7割超を占めました(出典:中小企業庁「2025年版 中小企業白書」、東京商工リサーチ2025年倒産動向)。
倒産企業のうち、帳簿上は黒字であったにもかかわらず資金ショートした「黒字倒産」は決して珍しい現象ではありません。その多くの震源地にあるのが、回収予定表と支払予定表の精度不足です。
黒字倒産がなぜ起きるのか、その根本原因は黒字なのにお金が残らない5つの原因で整理しています。本記事では、その対策の中心となる回収予定表・支払予定表の作り方に絞って解説します。
私たち経営者にとっての共通の敵は、景気でも銀行でもありません。「見えていないキャッシュ」そのものです。回収予定表・支払予定表は、日々のキャッシュフロー管理の土台になる管理表です。本記事では、150社以上の中小企業の財務支援を行ってきた中小企業診断士の立場から、明日から実務で使える見直し手順を具体的な数字とともにお伝えします。
- Excel管理の回収予定表が黒字倒産を招く構造的な理由
- 放置した場合に起きる3つの経営破綻リスク
- 回収・支払予定表を再構築する具体的な5ステップと実行チェックリスト
- プロが実務で使う回収予定表・支払予定表のフォーマット例
- Excel管理から脱却すべき判断基準と、専門家に相談する場合の進め方
回収予定表・支払予定表の見直しは、30分の無料オンライン相談から可能です。売り込みは一切ありません。お断りいただいても構いません。まずは現状をお聞かせください。
Excel管理が招く入金漏れの構造

結論からお伝えします。自社製Excelで管理している回収予定表の大半は、「予定を記録する表」にとどまり、「確約を管理する武器」になっていません。この差が、月末の通帳残高を大きく左右します。
黒字倒産とは何か
黒字倒産とは、損益計算書上は利益が出ているにもかかわらず、手元の現金が尽きて支払ができなくなり倒産する状態を指します。利益と現金は別物です。売上を計上しても入金は数十日先というケースが大半で、その間に仕入や人件費の支払が先行すれば、帳簿は黒字のまま通帳残高だけが先に尽きます。回収予定表・支払予定表は、この「利益と現金のズレ」を日次・月次で可視化するための実務ツールです。
経理担当者任せが生む「形だけの管理表」
中小企業の現場で頻発するのが、経理担当者が作成した予定表を経営者が確認しないまま月次が締まってしまうパターンです。担当者は入力ミスや関数エラーを恐れ、営業担当者は入金遅延の報告を後回しにする。この断絶の隙間で、売掛金は静かに滞留していきます。
機能していない管理表に共通する5つの兆候
次のチェック項目に一つでも当てはまれば、貴社の管理体制は黄信号です。
| 番号 | 兆候 | リスクの本質 |
|---|---|---|
| 1 | 回収予定日を過ぎた債権の一覧が即答できない | 滞留債権の可視化ができていない |
| 2 | 予定と実績の乖離が月次で集計されていない | 予測精度が永久に上がらない |
| 3 | 作成担当者が休むと誰も更新できない | 完全な属人化・ブラックボックス化 |
| 4 | 支払予定表と連動していない | ネットキャッシュが見えない |
| 5 | 銀行から融資時に「他のも見せて」と言われる | 金融機関の信頼を失っている |
特に兆候5は深刻です。金融機関は決算書よりも資金繰り表の精度で経営者の管理能力を測ります。日本政策金融公庫も公式に資金繰り表のフォーマットを提供しており、その提出有無が審査のスピードを左右する実態があります(出典:日本政策金融公庫「資金繰り表」書式)。
回収予定表・支払予定表はキャッシュフロー管理の土台
資金繰り表が「会社全体の現金の流れ」を映す総合図だとすれば、回収予定表と支払予定表はその総合図を支える2枚の設計図です。入金予定(回収予定表)と出金予定(支払予定表)を別々に精緻化し、両方を突き合わせて初めて、正確な資金繰り表とキャッシュフロー管理が成立します。片方だけを整えても、黒字倒産のリスクは残ったままです。
| 名称 | 管理対象 | 更新頻度の目安 |
|---|---|---|
| 回収予定表 | 売掛金の入金予定(誰から・いつ・いくら) | 日次 |
| 支払予定表 | 買掛金・経費の支払予定(誰に・いつ・いくら) | 日次 |
| 資金繰り表 | 回収・支払に借入金の動きを加えた現金収支全体 | 月次(週次推奨) |
放置した先にある3つの経営破綻リスク

回収予定表の不備を「事務作業の問題」と捉えている経営者は、危険な岸辺に立っています。実際に待ち受けるのは、次の3つの致命傷です。
致命傷1|キャッシュフローの断絶
売掛金の回収が1か月遅れれば、仕入・人件費・家賃・税金の支払は待ってくれません。ある建設業の事例では、2,000万円の売掛金の入金が45日遅延しただけで、翌月の給与支払いに手形貸付を使わざるを得ない事態が発生しました。利益は出ているのに現金がない。これが黒字倒産の入口です。
致命傷2|支払漏れによる取引停止
支払予定表の精度が低いと、仕入先への振込漏れや遅延が発生します。一度でも取引先から「支払が遅れましたね」と言われた瞬間、信用は目に見えて毀損します。中小企業間の取引は信用が全てです。振込手数料を削ろうとして支払タイミングを曖昧にした結果、主要仕入先から現金前払いを要求された例を、現場で何度も目にしてきました。
致命傷3|融資審査での減点
銀行は今、「経営者の数字の握力」を最重要視しています。2025年10月時点で日本銀行の政策金利は0.50%まで引き上げられ、金融機関の貸出姿勢は厳格化の方向にあります(出典:東京商工リサーチ「2026年の展望」)。過剰債務を抱えた中小企業ほど、管理体制の甘さが一発でバレる時代に入りました。
ここで一つ、読み手に問いかけさせてください。
「銀行支店長の前で、自社の今後3か月のキャッシュポジションを、資料を見ずに即答できますか」
即答できない状態は、それだけで融資格付けが下がる理由になります。
資金繰りが厳しいときの緊急対応と注意点
回収予定表・支払予定表を整えても、すでに資金繰りが逼迫している場合は、次の選択肢を早めに検討する必要があります。
- 銀行への早期相談|資金がショートしてから相談するのではなく、危険信号が出た時点で早めに相談することで、選べる打ち手の幅が大きく変わります。
- 返済条件の見直し(リスケジュール)|既存借入の返済額・返済期間を金融機関と協議して見直す方法です。一時的に資金繰りは楽になりますが、その後の新規融資が受けにくくなる場合があるため、慎重な判断が必要です。
- 売掛金の早期資金化(ファクタリング)|売掛金を金融機関やファクタリング会社に譲渡し、入金予定日を待たずに資金化する方法です。手数料が発生するため、恒常的に利用すると収益を圧迫します。
どの選択肢も一長一短があり、自社の財務状況や取引先との関係性によって最適解は変わります。判断を誤ると、かえって資金繰りを悪化させるため、実行前に専門家へ相談することをおすすめします。
相談しても売り込みは一切ありません。お話を伺った上で、貴社に必要な打ち手だけをお伝えします。
回収・支払予定表の再構築5ステップ

結論、単なる「予定表」を「攻めの財務ツール」に変える再構築は、次の5ステップで実現します。手順を守れば、経理担当者任せだった管理体制が、経営者自身の意思決定ツールに変わります。
ステップ1|目的の再定義
回収予定表の目的は、「売掛金を記録すること」ではなく「現金化日を確約として握ること」です。この一行を経理担当者と共有するだけで、記入の解像度が変わります。
ステップ2|回収サイトと支払サイトの棚卸し
取引先ごとの回収サイト(請求から入金まで)と支払サイト(請求受領から振込まで)を全件洗い出します。ここで初めて、運転資金が何日分必要か(=キャッシュコンバージョンサイクル)が数字で見えます。
運転資金必要額の計算例(キャッシュコンバージョンサイクル)
棚卸しの結果は、次の計算式で運転資金の必要額に変換できます。数値は考え方を示す計算例です。
| 項目 | 計算例(日数) |
|---|---|
| 売上債権回転日数(回収サイト) | 45日 |
| 棚卸資産回転日数 | 20日 |
| 仕入債務回転日数(支払サイト) | 30日 |
| 必要運転資金日数(キャッシュコンバージョンサイクル) | 35日分 |
計算式は「売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数」です。この例では35日分の運転資金を、あらかじめ手元に確保しておく必要があることが分かります。月商2,000万円の会社であれば、日商約67万円×35日=約2,300万円が目安の必要運転資金です。回収予定表・支払予定表を突合すれば、この数字を毎月自社の実測値で更新できます。
ステップ3|営業と経理の情報連携ルール化
営業担当者が受注時に「請求日・入金予定日・回収条件の変更」を経理に即時共有する運用を作ります。J-Net21も「営業担当者と経理担当者の情報交換」を、得意先倒産のシグナルを見逃さない必須条件として挙げています(出典:J-Net21「資金繰り改善法(基礎編)」)。
ステップ4|予実管理の月次固定化
毎月の初営業日に、前月の「予定と実績の乖離」を一覧化する運用に変えます。ズレが生じた原因を毎月潰すことで、3か月後の予測精度は飛躍的に上がります。
ステップ5|経営者の月次レビュー
経営者自身が、月に1回30分だけ数字に触れる。これだけで管理表は「生きたツール」に変わります。経理担当者任せにするほど、数字は経営から遠ざかっていきます。
5ステップ実行チェックリスト
各ステップを実務に落とし込む際は、次の順番で着手すると迷いません。
- 回収予定表の目的を「記録」から「確約管理」に定義し直し、経理担当者と1行の合言葉を共有する
- 取引先ごとの回収サイト・支払サイトを一覧化し、運転資金の必要日数を算出する
- 受注時に営業が経理へ即時共有する項目(請求日・入金予定日・条件変更)を書面ルール化する
- 毎月の初営業日に、前月の予定と実績の乖離を一覧化する定例会議を設定する
- 経営者自身の月次レビュー枠(30分)をカレンダーに固定し、確認項目をチェックリスト化する
回収予定表・支払予定表のフォーマット例
実務で機能する予定表には、次の項目が最低限そろっている必要があります。数値は記入イメージを示す例です。
| 得意先名 | 請求金額 | 請求日 | 入金予定日 | 回収サイト | 突合コード | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 〇〇建設(例) | 500万円 | 7/1 | 7/末 | 30日 | INV-0701-01 | 遅延なし |
| 支払先 | 支払内容 | 請求受領日 | 支払期日 | 支払方法 | 優先順位 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| △△資材(例) | 材料仕入 | 7/5 | 7/末 | 振込 | 高 | 主要仕入先 |
回収予定表には回収サイトと突合コード、支払予定表には支払方法と優先順位を必ず列として持たせます。この2つの表を同じ突合コードでつなげば、日次のネットキャッシュ(入金予定額-支払予定額)が自動で見える状態になります。
各項目の記入ポイント
表を作っただけでは機能しません。次の記入ルールを担当者と共有しておくと、記入のブレがなくなります。
| 表の種類 | 項目 | 記入のポイント |
|---|---|---|
| 回収予定表 | 請求金額 | 税込・税抜のどちらで管理するかを事前に統一する |
| 入金予定日 | 契約書・注文書の支払条件から逆算し、担当者の希望的観測で決めない | |
| 回収サイト | 請求日から入金予定日までの日数。取引先ごとに固定し、変更時のみ更新する | |
| 突合コード | 請求書番号など、支払予定表・通帳明細と共通で使えるキーにする | |
| 備考 | 入金遅延の理由、分割入金の有無など、次の予実分析で使う情報を残す | |
| (共通)入力日・更新者 | 誰がいつ更新したかを残し、属人化と入力漏れを防ぐ | |
| 支払予定表 | 支払期日 | 銀行休業日を考慮し、実際に資金が口座から出る日で記入する |
| 支払方法 | 振込・手形・カード・口座振替を区分し、資金が出るタイミングのズレを把握する | |
| 優先順位 | 資金不足が見込まれる場合に、どの支払を優先するかを事前に決めておく | |
| 備考 | 値引・相殺・分割払いなど、金額が変動する事情を記録する |
エクセルで作成する場合の実践ポイント
自社製Excelで運用する場合も、次の工夫を加えるだけで、A社のような関数エラーによる見逃しを大きく減らせます。
- 合計欄はSUMIF関数を使い、行を挿入しても集計範囲が自動で追随する形にする
- 優先順位・支払方法などの入力欄は、データの入力規則(プルダウン)にして表記ゆれを防ぐ
- 数式が入ったセルはシート保護をかけ、入力担当者が誤って上書きできないようにする
- Excelの共同編集機能やクラウド型の表計算ソフトを使えば、同時編集や更新履歴の確認がしやすくなる
- 月次でバックアップ(別名保存)を残し、関数エラーが起きても前月時点まで復元できるようにする
プロが必ず入れる必須項目と運用ルール

中小企業診断士として150社以上の支援をしてきた経験から断言します。現場で「使える予定表」には、次の3つの必須項目が必ず入っています。
突合コードによる消込の自動化
請求書番号・取引先コード・入金予定日をキーにした突合コードを導入すると、通帳の入金明細との消込が一瞬で終わります。月次決算が数日早まり、その分だけ経営判断も早まります。
エイジング(年齢調べ)による滞留債権の可視化
売掛金を「0〜30日」「31〜60日」「61〜90日」「91日超」の4区分で自動集計する仕組みです。91日超の債権は貸倒れの黄色信号であり、発生時点で営業責任者にエスカレーションする運用が必須となります。
| 滞留日数 | 対応レベル | アクション |
|---|---|---|
| 0〜30日 | 通常 | 通常フォロー |
| 31〜60日 | 注意 | 営業担当から催促・理由確認 |
| 61〜90日 | 警告 | 書面通知・信用調査検討 |
| 91日超 | 緊急 | 内容証明・法的手続き検討 |
予実乖離分析のルーチン化
「予定では300万円の入金だったのに、実績は250万円だった」という50万円のズレを、なぜ発生したか毎月追跡します。原因を5つに分類(入金遅延・請求漏れ・金額相違・相殺・貸倒れ)しておくと、再発防止策が打てます。
回収予定表・支払予定表に関する基本用語
実務で頻出する用語を整理しておきます。社内で用語の定義がずれていると、予実分析の精度が落ちます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 資金ショート | 支払に必要な現金が手元に無くなり、決済ができなくなる状態 |
| キャッシュコンバージョンサイクル(CCC) | 仕入から回収までの間、現金が拘束される日数。「売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数」で算出する |
| エイジング分析 | 売掛金を滞留日数ごとに区分し、貸倒れリスクを可視化する手法 |
| 予実乖離分析 | 予定していた入出金と実績の差を集計し、発生原因を追跡する分析 |
| リスケジュール | 既存借入の返済条件(金額・期間)を金融機関と協議して見直すこと |
| ファクタリング | 売掛金を第三者に譲渡し、入金予定日より前に現金化する資金調達手段 |
見直した経営者が手に入れた未来

ここからは、実際に管理体制を再構築した中小企業の事例と、その後に手に入れた具体的な変化をお伝えします。匿名ながら、全て実在の支援事例に基づく内容です。
失敗事例|関数エラーで1,000万円の入金漏れを見逃したA社
従業員25名の製造業A社は、10年以上同じExcelテンプレートを使い続けていました。ある期、担当者が行を挿入した際にSUM関数の範囲がずれ、大口顧客2社分・約1,000万円の売掛金が予定表から脱落。発見は期末から3か月後の税理士月次打合せの席上でした。幸い回収は完了していましたが、「見えていなかった3か月」の間、社長は自社の資金ポジションを誤認したまま設備投資の意思決定をしていたのです。
成功事例|管理表刷新で融資枠が2倍になったB社
従業員40名の建設業B社は、回収・支払予定表の再構築から着手しました。エイジング機能・予実乖離分析・支払優先順位ルールを導入し、月次で経営者がレビューする運用に変更。6か月後、メインバンクとの定期面談で資料を提示したところ、運転資金枠が従来の5,000万円から1億円に引き上げられました。「数字の握力」を示せた瞬間、銀行の態度は一変したのです。
具体的な未来|見直しが経営者の景色を変える
回収予定表と支払予定表を再構築した経営者が手に入れる未来は、次の3つの軸で現れます。
① 目に見える変化
月曜朝の会議で、経営者自身が数字を語れるようになります。経理担当者の後ろで黙って座っていた時間が、社員への方針指示の時間に変わります。会議室の空気が変わり、社員は「社長が数字を握っている」と感じ取ります。
② 通帳と時間の変化
月末が近づくたびに通帳アプリを何度も開く癖が消えます。3か月先までのキャッシュポジションが見えているため、土日に資金繰りを考える時間がなくなります。銀行の担当者から電話がかかっても、即答できる。この「焦らなくていい朝」が、経営者の判断力を取り戻します。
③ 背中の変化
後継者や幹部社員が、経営者の背中を見ています。数字に向き合う姿勢が、次世代への最大の教育になります。取引先・金融機関からの評価が静かに上がり、紹介案件が増える。経営者の立ち姿そのものが変わる瞬間を、共に手に入れましょう。
Excel管理から脱却すべきタイミング

ここまで読んでくださった経営者の中には、「それでも自社のExcelで十分ではないか」と感じる方もいるはずです。その感覚自体は正しいのですが、Excel管理には明確な限界値があります。
取引社数が30社を超えたら黄色信号
現場の実感として、取引社数が30社を超えるとExcelの一元管理は破綻し始めます。入力件数が増え、関数の参照ミスが生まれ、誰も全体を把握できなくなる。これは能力の問題ではなく、構造上の限界です。
属人化は時限爆弾
「あの担当者しかわからない」状態は、その人が辞めた瞬間に経営の根幹を失います。属人化した管理体制は、経理ブラックボックス化という時限爆弾です。
自社対応の3つの限界
経営者が自社単独で管理体制を再構築しようとすると、次の3つの壁にぶつかります。
- 専門性の壁|管理会計・資金繰り分析・金融機関対応の知識を、経営の片手間で身につけるのは現実的ではありません。
- 時間コストの壁|再構築には最低でも2〜3か月の集中的な時間が必要で、その間、経営者の本来業務が止まります。
- 判断ミスの壁|自社内で完結させると、業界の常識や自社の慣習に引きずられ、本当に必要な改革ができません。
だからこそ、外部の専門家を活用する中小企業経営者が増えているのです。とくに製造業・建設業のように入金までのタイムラグが大きい業種の対策は、製造業・建設業が黒字倒産を防ぐための完全ガイドでも詳しく解説しています。
KICKコンサルティングの財務支援サービス

KICKコンサルティング株式会社(銀座本社)は、中小企業庁認定の経営革新等支援機関として、150社以上の中小企業の財務支援を行ってきました。代表の松本昌史は、MBA・中小企業診断士・事業承継士・1級FP技能士の資格を持ち、管理会計と金融機関対応の両面から経営者を支援しています。
支援メニューの一例
| 支援内容 | 期待される成果 |
|---|---|
| 回収・支払予定表の再構築 | 3か月先までのキャッシュ予測精度が向上 |
| 財務レントゲン診断 | 収益構造と資金構造の両面を可視化 |
| 経営改善計画策定支援(405事業・Vアップ事業活用可) | 金融機関対応と補助率活用 |
| 月次モニタリング | 経営者の数字の握力を継続強化 |
初回相談は完全無料
初回のオンライン相談(30分)は無料で、売り込みは一切行いません。相談後に契約の義務もありません。お話を伺った上で、貴社の状況に応じた次の一歩だけをお伝えします。
相談枠は毎月5社限定です。先月は第2週で埋まりました。
資金繰りに関するご相談は、30秒の入力フォームからお申し込みいただけます。売り込みは一切ありません。契約の義務もありません。
よくある質問

Q1. 回収予定表と資金繰り表の違いは何ですか
A. 回収予定表は売掛金の入金予定に限定した管理表であり、資金繰り表は入金・出金・融資を含む全ての現金の流れを管理する表です。回収予定表と支払予定表は、資金繰り表とキャッシュフロー管理の精度を支える根拠データとなります。
Q2. 入金遅延が発生したときの反映方法は
A. 予定日を更新するだけでなく、「当初予定日」「変更後予定日」「遅延理由」の3項目を履歴として残す運用が必須です。これにより予実乖離分析の精度が上がります。
Q3. 支払予定表で最も重視すべき項目は何ですか
A. 支払期日と支払手段(振込・手形・カード)、そして優先順位の3点です。特に資金不足時の優先順位ルールを事前に決めておくことが経営判断の速度を決めます。
Q4. なぜExcelでの管理は危険なのですか
A. 関数の誤設定、行挿入による参照範囲のズレ、同時編集による整合性の喪失、ファイル破損など、人的ミスを誘発する構造上のリスクが高いためです。取引社数30社を超えたら限界と考えてください。
Q5. 資金繰り管理の改善で銀行融資は有利になりますか
A. はい。精緻な資金繰り表を提示できる企業は「自社の状況を正しく把握できている」と評価されます。日本政策金融公庫も融資審査で資金繰り表を重視する姿勢を公表しています。
Q6. 小規模企業でも管理システム導入は必要ですか
A. 取引社数が20社未満であればExcelでも運用可能です。ただし、Excelの弱点(属人化・参照ズレ)を補う運用ルールを定める必要があります。
Q7. インボイス制度対応で管理表の変更は必要ですか
A. 必要です。適格請求書発行事業者の登録番号、課税事業者か免税事業者かの区分、消費税の扱いを予定表に反映する必要があります。
Q8. 改善にはどれくらいの期間がかかりますか
A. 基本設計が1か月、運用定着までが3か月、数字が見違えるのは半年後が目安です。短期の成果より、継続できる仕組みづくりが重要となります。
Q9. 相談には何を準備すればよいですか
A. 直近の試算表と現在使用している予定表のサンプルがあれば十分です。なければ状況のヒアリングだけで初回相談は成立します。
Q10. 他社に相談中ですが、セカンドオピニオンとしても利用できますか
A. もちろん可能です。中小企業診断士として客観的な第三者視点でコメントいたします。
Q11. 回収予定表と支払予定表は同じシートにまとめるべきですか
A. 入力項目が異なるため、シートは分けて管理する方が精度が上がります。ただし突合コードなど共通のキーで紐づけておき、日次のネットキャッシュ(入金予定額-支払予定額)を別シートで自動集計できる状態にしておくことが重要です。
Q12. 予定表はどのくらいの頻度で更新すればよいですか
A. 入金・支払の予定と実績は、判明した都度、日次で反映します。そのうえで、予定と実績の乖離を集計するタイミングは月次の初営業日に固定すると、原因分析が習慣化しやすくなります。
Q13. 黒字倒産の兆候を早期に見抜くには、何を見ればよいですか
A. 次の3点を毎月確認してください。1つ目は月次の営業キャッシュフローがマイナスに転じていないか、2つ目は回収予定表のエイジングで91日超の債権が増えていないか、3つ目は支払予定表と突き合わせた3か月先のネットキャッシュがマイナスに転じていないかです。いずれか一つでも黄色信号が出た時点で、資金繰りの見直しに着手することが黒字倒産を防ぐ鍵になります。
Q14. 回収予定表・支払予定表のフォーマットは自社で一から作る必要がありますか
A. 本記事で紹介した項目(得意先名・請求金額・回収サイト・突合コードなど)をExcelやクラウド型の表計算ソフトの列に落とし込めば、自社での作成が可能です。ゼロから設計する時間が取れない場合は、相談時に業種に合わせたフォーマットの考え方をお伝えします。
Q15. 支払予定表と買掛金管理表の違いは何ですか
A. 買掛金管理表は仕入債務の残高そのものを管理する表であるのに対し、支払予定表は「いつ・いくら・何で支払うか」という実行日ベースの管理表です。支払予定表は買掛金だけでなく、経費や税金の支払も含めて管理する点が異なります。
Q16. ファクタリングやリスケジュールは黒字倒産対策として有効ですか
A. 一時的な資金繰り悪化への対処としては有効な場面がありますが、いずれも根本的な対策にはなりません。回収予定表・支払予定表を整え、資金繰りが逼迫する前に予兆をつかめる体制を作ることが、黒字倒産を防ぐ本質的な対策です。
Q17. 資金繰り表を初めて作る場合、何から始めればよいですか
A. まずは回収予定表と支払予定表を分けて作成し、それぞれの入金・出金予定を1か月分書き出すことから始めます。2つの表がそろえば、突合コードで日次のネットキャッシュを突き合わせるだけで、簡易的な資金繰り表として機能します。
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まとめ
本記事を最後まで読んでくださったことに感謝いたします。
回収予定表と支払予定表の見直しは、「Excelの改修」ではなく「経営者の時間の取り戻し」であり、日々のキャッシュフロー管理を経営者自身の手に取り戻す作業でもあります。月末の通帳アプリを何度も開く時間、土日に資金繰りを考える時間、銀行の電話に冷や汗が流れる時間。それらを手放せた経営者は、同じ1年でも全く別の景色を見るようになります。
KICKコンサルティング株式会社
代表 松本昌史(MBA・中小企業診断士・事業承継士・1級FP技能士)
相談しても売り込みは一切ありません。その場でのご契約や、しつこい営業もありません。お断りいただいても構いません。まずは30分、お話だけでも聞かせてください。








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