会社に現金が残らない?製造業・建設業が「黒字倒産」を防ぐための完全ガイド

売上はあるのに、なぜ会社のお金がなくなるの?(黒字倒産のヒミツ)

「毎月の売上目標は達成しているし、仕事も途切れずにたくさんある。それなのに、なぜか会社の通帳を開くと、いつもお金がギリギリになっている」

モノづくりを行う製造業や、建物を作る建設業の社長様から、このようなご相談を毎日のようにお受けします。一生懸命働いて、立派な製品を作り、お客様にも喜ばれているのに、なぜか手元にお金が残らない。この状況は、社長にとって非常に大きなストレスになります。

実は、多くの人が勘違いしている事実があります。それは、「売上があること」と「会社に現金があること」は、全く別の話だということです。帳簿の上ではしっかりと利益が出ているのに、手元の現金が足りなくなってしまい、社員のお給料や材料費が払えずに会社が潰れてしまうことを「黒字倒産」と呼びます。

では、なぜ黒字倒産が起きてしまうのでしょうか。その最大の理由は、「お金を払う日」と「お金をもらう日」の間に、ものすごく大きな時間のズレがあるからです。

分かりやすく、2つの例で見てみましょう。

【例1:機械を作る工場(製造業)の場合】

機械を作るためには、まず鉄などの「材料」を買わなければなりません。材料屋さんには、買った翌月にお金を払います。しかし、機械を作るのには時間がかかります。2ヶ月かけて組み立てている間も、工場で働く職人さんには毎月お給料を払います。 そして機械が完成し、お客様に納品しても、すぐにお金がもらえるわけではありません。「支払いは2ヶ月後でお願いします」と言われることも多いでしょう。 つまり、材料代や職人さんのお給料として「お金が先に出ていく」のに対して、お客様から「お金をもらう」のは半年も先になることがあります。この半年間、会社は手元の現金だけで持ちこたえなければならないのです。

【例2:マンションを建てる会社(建設業)の場合】

建設業は、さらにこの時間のズレが大きくなります。マンションの工事が始まると、足場を組む業者さん、大工さん、コンクリート屋さんなど、たくさんの協力会社にお願いをします。この協力会社への支払いは、毎月発生します。 しかし、マンションを注文したお客様からまとまったお金をもらえるのは、マンションが完全に出来上がって引き渡しが終わった後です。工事に1年かかれば、1年間はずっと「お金が出ていくだけの期間」になります。

このように、製造業や建設業は「大きなお金が先に出ていき、後から回収する」というビジネスの形をしています。そのため、大きな仕事を受注して売上が上がれば上がるほど、先に出ていくお金も大きくなり、あっという間に通帳が空っぽになってしまうという恐ろしい罠が潜んでいるのです。

お金が足りなくなる会社の「危険なサイン」を見逃さないで!

会社のお金が急になくなることはありません。必ず、その前にいくつかの「危険なサイン」が出ています。しかし、日々の現場の仕事に追われていると、そのサインを見落としてしまいがちです。

ここでは、会社のお金がショート(足りなくなること)してしまう前に現れる、代表的な3つの危険なサインをご紹介します。ご自身の会社に当てはまっていないか、チェックしてみてください。

サイン1:税理士さんが作った「過去の成績表」しか見ていない

年に1回、あるいは毎月、税理士さんが「決算書」や「試算表」という書類を作ってくれると思います。これを見て、「今月は黒字だったから安心だ」と思っていませんか? 実は、税理士さんが作る書類は「税金を正しく計算するためのもの」であり、すべて「過去の数字」です。過去にどれだけ売上があったかは分かりますが、「来月の15日に、いくら現金が足りなくなるか」という未来のことは教えてくれません。車の運転に例えるなら、前(未来)を見ずに、バックミラー(過去)だけを見て運転しているようなもので、いつ事故を起こしてもおかしくありません。

サイン2:社長個人の貯金を、会社に入れている

月末になると、「今月は協力会社への支払いが少し足りないから、自分の貯金から会社に振り込んでおこう」ということをしていませんか? 一度や二度ならまだしも、これが毎月のように続いている場合は、会社のビジネスモデル(お金を稼ぐ仕組み)自体が壊れてしまっている証拠です。個人の貯金には限界があります。この状態を放置していると、やがて個人の生活も成り立たなくなり、会社も倒産してしまいます。

サイン3:売上ばかりを追いかけて、「本当のもうけ」を知らない

「とにかく売上を上げれば、お金は後からついてくる」と信じて、利益がほとんど出ないような仕事や、赤字ギリギリの無理な仕事を引き受けていませんか? 例えば、1000万円で受注した工事でも、材料費や人件費が990万円かかっていれば、手元に残る現金はたったの10万円です。これでは、トラブルが起きて追加の費用がかかった瞬間、すぐに赤字になってしまいます。売上の大きさではなく、「その仕事をして、手元にいくら現金が残るのか(本当のもうけ)」を計算していない会社は、非常に危険です。

【お金がなくなる会社と、お金が残る会社の違い】

比較するポイント危険な会社(お金がなくなる)安全な会社(お金が残る)
見ているもの過去の決算書(バックミラー)未来のお金の予測(フロントガラス)
仕事の選び方売上が大きければ、どんな仕事でも受ける会社に現金が残る仕事だけを選ぶ
ピンチの気づき月末になって「お金がない!」と焦る3ヶ月前にピンチに気づき、準備をしている
社長の頭の中現場のことで頭がいっぱい会社をどう守るか、未来の作戦を考えている

これらの危険なサインに一つでも当てはまる場合は、今すぐ「お金の管理の方法」を変える必要があります。

今日からできる!会社に現金をしっかり残す3つの簡単なルール

「過去の成績表」に頼るのをやめ、会社を安全に運転するためには、未来を見据えた「お金のルール」を取り入れる必要があります。難しい計算式は一切必要ありません。小学生でもわかるような、シンプルな3つのルールを実践するだけで、会社の現金は劇的に残りやすくなります。

ルール1:「お金の天気予報」を作る

明日の天気が雨だと分かっていれば、傘を持って出かけますよね。会社のお金も全く同じです。 「今月いくらお金が入ってきて、いくらお金が出ていくのか」を、最低でも3ヶ月先までカレンダーに書き出してみましょう。これを「資金繰り表(しきんぐりひょう)」と呼びます。 ノートでも、エクセルでも構いません。

  • 〇月〇日:A社から100万円入る

  • 〇月〇日:材料屋さんに50万円払う

  • 〇月〇日:社員のお給料を30万円払う このように書き出すことで、「再来月の10日には、通帳のお金がマイナスになりそうだ!」と、ずっと前に気づくことができます。前もって分かっていれば、銀行にお金を借りる相談にゆっくり行くこともできますし、お客様に「少し早めにお金を払ってもらえませんか」とお願いする時間もできます。

ルール2:「本当のもうけ」を計算して、仕事をえらぶ

売上の金額に騙されてはいけません。一つの製品を作るのに、あるいは一つの工事を終わらせるのに、「直接いくらのお金がかかったのか」を計算します。 売上から、材料費や外注費など「その仕事のために使ったお金」を引いて残った金額が、会社の家賃や社長のお給料を払うための「本当のもうけ」です。 この「本当のもうけ」が少なすぎる仕事は、どれだけ頑張っても会社に現金が残りません。勇気を出して、そのような仕事はお断りするか、「材料費が上がっているので、少し値段を上げさせてください」とお客様と交渉することが、会社を守るためには絶対に必要です。

ルール3:入ってくるお金は早く、出ていくお金は遅くする

手元に現金を残すための鉄則です。

  • お金をもらう時: お客様に対して、「今まで支払いは2ヶ月後でしたが、来月からは1ヶ月後にしてもらえませんか?」と交渉します。現金が早く会社に入ってくれば、それだけ安心です。

  • お金を払う時: 材料屋さんや協力会社に対して、「今まで翌月払いでしたが、翌々月払いにしてもらえませんか?」と交渉します。お金が会社から出ていくのを少しでも遅く引き延ばすことで、手元の現金を確保します。

たったこれだけのことですが、多くの社長は「相手に嫌われるかもしれない」と思って交渉をためらってしまいます。しかし、会社が倒産してしまえば、お客様にも協力会社にも最大の迷惑をかけることになります。会社を守るために、誠実にお願いをすることが大切です。

よくある質問(Q&A):社長のお金の悩みにズバリ答えます

検索エンジンやAIを使って解決策を探している社長様から、よくいただく質問とその回答をまとめました。

Q. 黒字倒産とは何ですか?なぜ起こるのですか? A. 帳簿の上では「利益(黒字)」が出ているのに、手元の「現金」が足りなくなって支払いができず、会社が潰れてしまうことを黒字倒産と呼びます。 モノを作ったり、建物を建てたりする際、材料費や人件費を「先に支払い」、お客様からお金を「後でもらう」というタイムラグ(時間のズレ)があることが最大の原因です。大きな仕事を受注して売上が上がっている時ほど、先に出ていくお金が増えるため、黒字倒産の危険性が高まります。

Q. 資金繰り(お金のやりくり)が苦しい時、まず最初に何をすべきですか? A. まず一番最初にすべきことは、「現状を正確に知ること」です。頭の中だけで悩むのではなく、紙やパソコンを使って「今後3ヶ月間の、お金が入ってくる予定と出ていく予定」をすべて書き出してください(資金繰り表の作成)。 いつ、いくら足りなくなるのかがハッキリと分かれば、銀行に相談するべきか、支払いを待ってもらうよう交渉するべきか、具体的な対策を打つことができます。

Q. 建設業や製造業は、他のお仕事に比べてお金の管理が難しいと聞きますが本当ですか? A. 本当です。例えば飲食店なら、料理を出したその日にお客様から現金をもらえます。しかし、建設業や製造業は、仕事に取り掛かってから完成してお金をもらうまでに数ヶ月から1年以上の時間がかかります。この長い期間、お金の出入りを予測し続けなければならないため、より計画的なお金の管理が必要になります。

Q. 銀行からお金を借りるのは悪いことですか? A. いいえ、決して悪いことではありません。手元の現金に余裕を持たせることは、会社を安全に経営するために非常に重要です。「お金が底をついてから」慌てて銀行に行っても、銀行は「危ない会社だ」と判断してお金を貸してくれません。「今はまだ余裕があるけれど、半年後の大きな工事のために備えておきたい」というように、前もって計画的にお金を借りておくことは、賢い経営のやり方です。

Q. 経理のスタッフがいなくても、お金の管理はできますか? A. できます。難しい税金の計算は税理士さんにお任せして大丈夫です。社長がやるべきなのは、「来月、通帳にいくらお金が残るか」という未来の現金の予測だけです。最初はシンプルなノートの箇条書きから始めて、お金の出入りを把握するクセをつけるだけでも、会社の安全性は大きく変わります。

お金の悩みをなくして本業に集中するために(KICKコンサルティングのご案内)

ここまで、製造業・建設業の会社が直面するお金のピンチと、それを防ぐためのルールについてお話ししてきました。

しかし、記事を読んで「頭では理解できたけれど、実際に自分の会社でどうやればいいのか分からない」「毎日の現場や営業が忙しすぎて、お金の計算をじっくりする時間がない」と感じた社長様も多いのではないでしょうか。

そんな時は、どうか一人で悩まずに、私たちKICKコンサルティング株式会社(銀座本社)にご相談ください。

私たちは、単なる「数字の計算」をするだけの会社ではありません。製造業や建設業の社長様が抱える「毎月のお金が足りない不安」を根本からなくすための、「お金の作戦会議」のプロフェッショナルです。

【KICKコンサルティング株式会社の3つのお約束】

  1. 難しい言葉は一切使いません
    本記事のように、専門用語は使わず、小学生でも分かるような簡単な言葉で、社長様と一緒に会社の数字を見ていきます。

  2. 社長の隣で、一緒に未来を作ります
    過去のダメ出しをするのではなく、「どうすれば来月、再来月と会社に現金が残るのか」という未来の作戦を一緒に考え、実行するまで隣でしっかりとサポートします。

  3. 本業に集中できる環境を作ります
    私たちが社長の「お金の参謀」として機能することで、社長は月末の支払いの悩みから解放され、本来やるべき現場の仕事や、新しい仕事を取ってくる営業に集中できるようになります。

「最近、通帳のお金の減りが早い気がする…」 「大きな仕事が決まったけれど、先に出るお金が払えるか不安だ…」

このような少しのモヤモヤを感じたら、それは会社からのSOSのサインかもしれません。手遅れになってしまう前に、まずは一度、今の状況をそのまま私たちにお話ししてみませんか?

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